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外から見た当社工場のある町・鶴岡 〜人・食・ものづくり〜

今回は、山形県庄内地方にある、当社計器製品(アナログメーター)の製造工場「鶴岡計器」の所在地である鶴岡市について書いてみたいと思います。
以前のコラムでは、地元の方の視点で鶴岡の魅力についてご紹介しましたが、今回は少し視点を変え、神奈川県在住の“外から訪れる人間”として感じた鶴岡の魅力について書いてみたいと思います。
筆者は業務の都合上、年に4〜5回ほど鶴岡を訪れる機会があります。その中で感じた、人の温かさ、食の魅力、そしてものづくりの文化などについて、ご紹介できればと思います。
真面目で優しい人が多い町
まず最初に感じるのは、人の温かさと真面目さです。
鶴岡工場の皆さんは本当に真面目で、業務にも非常に誠実に向き合っています。5Sのレベルも高く、工場内は非常に整理整頓されていて、いつも感心させられます。帳票類の管理も非常に丁寧です。
また、皆さんとても優しく、出張で訪れるたびに温かく迎えていただいています。
製造業において「人」は非常に重要ですが、鶴岡工場はまさにそれを感じられる職場だと思います。
鶴岡の魅力は“食”にもある
そして、鶴岡の大きな魅力の一つが食べ物です。
米、日本酒、魚、ラーメン、フルーツ——どれも本当にレベルが高いです。
お米は、有名な「つや姫」はもちろん、「雪若丸」も非常においしく、筆者がよく宿泊するホテルでは朝食でこの2種類を食べることができます。
フルーツでは、さくらんぼやラ・フランスが有名です。(最近はさくらんぼが高級品になってしまい、なかなか手が出ませんが……。)ラ・フランスは秋から初冬にかけてが旬ですが、毎回お土産で購入しています。その他にも、夏の庄内砂丘メロンや桃も非常においしいです。
残念ながら筆者は日本酒を飲まないので詳しくは分からないのですが、お客様との会食では、皆さん本当に嬉しそうに地酒を楽しまれています。
出張者の定番になった「龍上海」
鶴岡市のある山形県は、ラーメン消費額が日本一ということをご存じでしょうか。それくらいラーメン文化が根付いている地域です。まさに“県民食”と言ってもよいかもしれません。
鶴岡にも数多くのラーメン店がありますが、中でも筆者のお気に入りなのが、「龍上海」の赤湯からみそラーメンです。山形県南陽市発祥のお店で、鶴岡にも店舗があります。
もともとは鶴岡計器の社員におすすめされて訪れたのですが、一口目から“ガツン”とくる、非常にインパクトのある味に衝撃を受けました。味噌ラーメンとしても十分おいしいのですが、そこに辛味噌を溶かすことで、さらにパンチのある味になります。筆者はまず辛味噌を混ぜずに通常の味噌ラーメンとして数口楽しみ、その後で辛味噌を溶かして“味変”を楽しむのが定番です。後日、「新横浜ラーメン博物館にも出店している」と聞き、横浜でも食べようとしたのですが、2時間待ちの行列で断念したほどです。今では当社出張者の定番ランチになっており、社内にもファンが増えています。
地元の飲食店も魅力的
夕食も楽しみの一つです。
会社近くには、コストパフォーマンスの高い和食店があり、新鮮な魚と日本酒を楽しむことができます。そのほかにも、有名なイタリアンレストランや、横浜・元町から移住されたシェフが営むフレンチレストランなど、魅力的なお店が数多くあります。
昨年は、そのフレンチレストランで社内懇親会を開催しました。シェフご夫妻もとても気さくな方で、地元神奈川と鶴岡の話で盛り上がったのが印象に残っています。奥様が庄内ご出身というご縁もあり、その魅力に惹かれて移住されたそうです。とても充実した生活を送られているとのことでしたが、唯一の不満は「TVK(テレビ神奈川)が映らないので、横浜DeNAベイスターズ戦が見られないこと」だそうです。
昨年は“熊”も話題に
昨年、鶴岡で忘れられない出来事といえば、「熊」です。
以前から山間部では熊が出る地域だったそうですが、昨年は市街地にも出没することが増え、当社工場から200メートルほどの場所に熊が現れ、テレビニュースにもなりました。地元の方々は比較的落ち着いて対応されていましたが、“熊初心者”の筆者としては、少し不安を感じたのを覚えています。実際に、水田の中を熊が走っていたという話も聞きました。
ただ、鶴岡計器の社員の方々は「実際に熊を見たことはない」という方がほとんどでした。
今年はどうなるでしょうか。
おすすめの宿「スイデンテラス」
宿泊先で特におすすめなのが、ヤマガタデザイン株式会社が運営する「スイデンテラス」です。
水田の中に建つ非常に特徴的なホテルで、温泉やサウナも充実しています。サウナではセルフロウリュもでき、外気浴では一面に広がる水田を眺めながら、ゆったりとした“整う”時間を過ごすことができます。水田を眺めながらの外気浴は非常に気持ち良く、心身ともにリフレッシュできます。
また、朝食も非常に魅力的です。庄内の食材を使った料理が中心で、毎回つい食べ過ぎてしまいます。ここで初めて「塩納豆」を食べましたが、これも非常においしく印象に残っています。この塩納豆、お味噌汁、粒立ちの良い雪若丸で食べる朝カレーは、筆者のお気に入りです。
こんな調子で食べてばかりいるので、鶴岡出張では体重が増加するのが定番です。
最先端ベンチャーと伝統産業が共存する町
庄内地域といえば、慶應義塾大学先端生命科学研究所の存在も有名です。
近年はベンチャー企業の創出も活発で、中でも有名なのは、ユニコーン企業候補とも言われる「Spiber(スパイバー)」社でしょうか。Spiber社は、クモの糸の構造を人工的に再現した新素材「Brewed Protein(ブリュード・プロテイン)」を開発している企業で、環境負荷の低い次世代素材として世界的にも注目されています。アウトドアメーカーなどとの共同開発でも話題になりました。近年はさまざまな苦労もあるようですが、今後も鶴岡を代表する企業として、ぜひ地域を盛り上げていってほしいと思います。
鶴岡計器のものづくり
そんな鶴岡にある鶴岡計器ですが、当社アナログメーター製品の中核を担う、高い技術力を持った工場です。メーター部品を手掛けている企業は、日本国内ではもはや当社しかなく、当社ならではの技術領域だと思います。
微細なはんだ付け、精密部品の組み込み、すり合わせ——。
まさに“ものづくりのプロフェッショナル集団”です。
鶴岡という町は、先に挙げたように先端技術を持つベンチャー企業が生まれる一方で、鶴岡計器のように100年以上続くアナログメーターの技術を、今なお日本だけでなく世界へ発信している企業も存在しています。筆者自身、鶴岡は先端技術と伝統技術が共存する、非常に魅力的な町だと感じています。
今後も、こうした鶴岡の魅力や、当社のものづくりについて、少しずつ発信していきたいと思います。


