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受託製造(EMS)の選定で重要な4つのポイントとは?

はじめに
当社は30年以上にわたり受託製造(EMS)事業を展開し、さまざまな製品の組立・製造に携わってきました。まず、これまで対応してきた製品の一例をご紹介します。
- 監視カメラ用光学機器(クリーンルーム内での組立)
- 医療機器(血液等の検査装置)
- 通信機器(電話工事用試験機)
- 車載部品(イグニッションコイル)
- 膜厚測定器
- 放送用機器
- 印字プリンター
これらはほんの一例ですが、業界や製品を問わず多くのお客様のものづくりを支援してきました。その中で、お客様とのお打ち合わせや商談、日々のやり取りを通じて、受託製造(EMS)に求められるニーズには共通点があることを感じています。
本記事では、当社がこれまで多くいただいてきたご相談内容をご紹介するとともに、それらのニーズについて考察してみたいと思います。
受託製造(EMS)でよくある4つのご相談
① 部品調達も含めて任せたい
近年特に増えているのが、「部品調達から完成品の納品まで一括で任せたい」というご相談です。
受託製造(EMS)には、お客様から部品を支給いただく方式と、EMS事業者が部品を調達する方式があります。
部品支給方式の場合、お客様側でサプライヤーを選定できることや、調達力を活かせることがメリットです。一方で、調達業務や在庫管理、部品支給などの負荷が発生します。
これに対して、受託製造(EMS)事業者が部品調達を行う場合、お客様は調達業務や在庫管理から解放されます。もちろんその分のコストは発生しますが、「注文書1枚で完成品が納品される」という利便性は大きなメリットです。
実際に、多くのお客様が本来注力すべき開発や営業活動に集中するため、調達から製造までを一括で委託するケースが増えています。
② 増産・減産への柔軟な対応をしてほしい
受託製造(EMS)を利用する際、多くのお客様が気にされるのが生産量の変動への対応力・フレキシビリティです。
自社工場であればある程度コントロールできますが、EMS事業者は外部パートナーであるため、急な増産や減産への対応が難しいケースもあります。この点は以前のコラムでも考察していますので、よろしければそちらもご覧ください。しかし実際の製造現場では、需要予測通りに生産計画が進むことは少なく、急な受注増や在庫調整への対応が求められます。
そのため、
- 急な増産に対応できるか
- 減産時に柔軟な調整ができるか
- 短納期案件に対応できるか
といった点は、EMS事業者選定における重要なポイントとなっています。
③ 品質管理体制が整っていること
品質管理については、言うまでもなく重要な要素です。
国内で製造する価値の一つは、品質への信頼性にあります。もし品質だけを考えないのであれば、より安価な海外生産を選択するという考え方もあります。
だからこそ、
- ISO9001を取得しているか
- 医療機器向けであればISO13485を取得しているか
- 品質管理の仕組みが構築されているか
といった点を重視されるお客様は非常に多いです。特に医療機器や計測機器など、高い品質が求められる製品では、品質管理体制そのものが取引先選定の重要な判断材料となります。
④ 小ロットでも対応できること
国内EMSに対するニーズとして、非常に多いのが小ロット対応です。
大量生産品であれば海外生産の方がコスト面で有利なケースが多くあります。一方で、世の中には必ずしも大量生産に向かない製品も数多く存在します。
例えば、
- 医療機器
- 放送用機器
- 計測機器
- 産業機器
などは、生産数量が限られる一方で、高い品質や技術力が求められます。このような製品では、小ロットであっても安定した品質で生産できる国内EMSの価値が大きいと感じています。
当社の受託製造(EMS)サービスについて
ここまで受託製造(EMS)に求められるニーズについて考察してきました。では、当社はこれらのニーズにどのように対応しているのでしょうか。

部品調達から完成品納品まで対応
当社は間もなく創業100周年を迎えます。長年の事業活動の中で培ってきた調達ネットワークは、当社の大きな財産の一つです。加工品から電子部品まで幅広い調達に対応しており、お客様支給・自社調達のいずれにも対応可能です。
加工品に至っては、自社でプレス・切削・表面処理を行っておりますので、内容によっては内製も可能です。
また、生産したお客様製品の在庫を当社でお預かりするサービスも提供しており、お客様の在庫管理コスト削減(管理工数や保管スペースの削減)にも貢献することが可能です。
全国5拠点による生産体制
当社は全国に5つの事業所を展開しています。急な増産時には複数拠点を活用した対応が可能であり、減産時にも他製品とのバランスを取りながら柔軟な運営を行っています。また、対応する製品も大型機器から小型機器まで幅広く、多様な製品の生産に対応しています。
また、自社トラック・ワゴン車を複数台保有しており、専任ドライバーも在籍しています。状況によっては営業担当が直接納品に伺うこともあり、こうした対応力も当社の特徴の一つです。
ISO9001・ISO13485による品質管理体制
当社はISO9001に加え、医療機器品質マネジメントシステムであるISO13485も取得しています。さらに、お客様から求められる品質要求に応じて体制を構築できる柔軟性も備えています。
また、当社独自の品質マネジメント活動「FQM(Fujita Quality Management)」が社内に浸透しており、継続的な品質改善活動を行っています。
小ロット・高付加価値製品への対応
当社が現在製造している製品の多くは、小ロットかつ高付加価値な製品です。
数量は少なくても、
- 組立難易度が高い
- 品質要求が厳しい
- 製品サイズが大きい
- 専門知識が必要
といった特徴を持つ製品を数多く手掛けています。
国内EMSの価値は、こうした高付加価値製品への対応力にあると考えています。
まとめ
受託製造(EMS)をご検討されるお客様からは、
- 部品調達まで任せたい
- 増産・減産に柔軟に対応してほしい
- 品質管理体制を重視したい
- 小ロットでも対応してほしい
- 在庫を預かってもらい、必要な時に出荷して欲しい
といったご相談を多くいただきます。
当社では、部品調達から組立、品質管理、出荷まで一貫対応しており、小ロット・高品質・高付加価値製品を得意としております。
「この製品は対応できるだろうか」
「まずは話だけ聞いてみたい」
という段階でも構いません。受託製造(EMS)パートナーの選定にお悩みの際は、ぜひ一度ご相談ください。


